大阪天保山にある水族館「海遊館」は7月16日、高知県土佐清水市にある海遊館の付属施設「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」のジンベエザメ「天ちゃん」と「遊ちゃん」が死亡したと発表した。

大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センターのジンベエザメ「天ちゃん」(上)と「遊ちゃん」(下) 写真:海遊館

天ちゃんは(メス、推定年齢 5~6 歳、全長4.35m、推定体重850kg、2013年11月1日計測)は、健康管理ならびに生態研究を目的に、今年2月11日に海遊館から以布利センターに移動。

今年4月頃より体表の一部に肌荒れが見られたことから、同センターで観察・検査・治療を続けていたが、7月12日に体調が急変し、7月13日20時50分に死亡した。

遊ちゃん(メス、推定年齢7~8歳、全長4.7m、推定体重1,230kg、2013年11月1日計測)は、海遊館の「太平洋」水槽で飼育中、5月初旬から餌を吸い込む勢いが弱くなって食欲の低下が見られたため、5月19日に以布利センターに移動した。

魚類担当獣医師による検査の結果、酸素をうまく取り込めていないことが判明したため、水中酸素濃度を高めたり、血中のpH値を正常にするための注射や食欲を増進するための注射を打ったりしたが、7月16日10時10分に死亡した。

2012年に以布利センターから海遊館に輸送される遊ちゃん 写真:海遊館