富士通マーケティング(以下、FJM)は、クラウド型保育園業務システム「保育ねっと」の提供を6月より開始していると発表した。今回、埼玉県戸田市の市営保育園8施設でシステム構築し、順次運用を開始している。

「保育ねっと」は、園児や保育士の入退園管理の自動化と延長保育の集計報告書の自動作成及び独自の指導計画書の自動作成などを提供。メール配信と災害時に特に有効な双方向掲示板を連携させたメッセンジャー機能により、保育園と保護者との双方向コミュニケーションの強化も図る。また、給食・栄養管理機能で、日々の給食の献立の確認とアレルギー対応が受けられる。

入退園管理の自動化では、QRコードで園児の入退園管理や保育士の出退勤時間のチェックも行える。記録を集計することにより、自治体向け報告書、家庭向け請求、保育士勤怠結果集計が自動で作成される。

メッセンジャー機能では、1回の操作でメール配信と掲示板の立ち上げを同時に行うことが可能となり、保護者向け連絡事項やメッセージを保護者のPCや携帯電話へ配信できる。

給食・栄養管理機能では、献立作成から栄養素計算、アレルギーチェック、食材発注、関連書類作成、購入管理までを一連で行え、献立・材料・分量を登録し、メニューを選択するだけで献立表ができ、給食月報が作成できる。

なお、「保育ねっと」は、クラウドサービスでの提供のため、インターネットにつながる環境があれば中小規模の施設でも導入できる。

「保育ねっと」利用イメージ

価格は、初期導入費用30万円から、標準月額使用料2万円(いずれも税別)、サポート費は別途必要となる。

今後、富士通マーケティングでは、「保育ねっと」を公立保育所・幼稚園および民間の保育所・幼稚園・託児施設に加え、幼保連携型認定こども園へも展開し、従来の販売形態と、富士通マーケティングの中小市場向けクラウドマーケットプレイス「azmarche(アズマルシェ)」も活用しビジネス拡充を図っていく。