ルネサス エレクトロニクスは7月9日、自社の設計・開発機能の強化を目的とした組織再編を2014年8月1日付で実施すると発表した。

今回の再編は、これまで同社が進めてきた構造改革をより確実に進めていくことを目的としたもので、同社が注力するドメインの市場ニーズに適した、デバイスソリューションやマイコンやアナログ、パワー半導体を組み合わせたキット・ソリューションや、製品の複雑化や高機能化に伴うパートナー企業の協力によるエコシステムの構築によるソフトウェアなども含めたプラットフォーム・ソリューションの提供力を強化することにつながるという。

具体的には、同社の設計・開発部門および設計・開発・応用技術の国内グループ会社「ルネサスソリューションズ(RSO)」、「ルネサス システムデザイン(RSD)」、「ルネサス エンジニアリングサービス(REG)」の設計・開発に関わる機能について、デバイス開発や拡販インフラやデバイス応用技術などのデバイスソリューション開発(主にハードウェア)に必要な機能をRSDに集結させるほか、キットおよびプラットフォーム・ソリューションの開発(主にソフトウェア)や事業推進機能をルネサス本体に集結させることで、今後拡大する市場への提案力強化につなげるとしている。また、REGの機能を開発・技術支援に特化させることで、業務の効率化を目指すとしている。

なお、RSOについては、その設計機能部分をルネサス本体およびRSDへ移管させるとしており、2014年7月9日時点で、再編後の運営に関しては未定としている。

ルネサスグループにおける設計・開発関連の組織の現状

2014年8月1日以降のルネサスグループにおける設計・開発関連の組織の概要