GEヘルスケアと英Tesla Engineeringは、超高磁場7.0Tのヒト用全身磁気共鳴画像装置(MRI)を共同開発すると発表した。

超高磁場7.0TのMRIは、理学・医学の研究機関において、主に脳の形態・機能画像の研究を目的に使用されているが、その使用範囲は徐々に体のすべての生体組成にまで拡張しつつある。超高磁場MRIの研究は、がんや脳卒中、てんかん、薬物乱用、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、注意欠陥障害、多発性硬化症、頭部損傷、視覚障害、統合失調症といった疾患の早期発見や、より正確な診断、治療法の有効性向上などに貢献することが期待されている。

現在、Tesla Engineeringは英国ストーリントンに7.0Tマグネットを製造するための新工場を建設している。併せて、同社は超高磁場マグネットの設計・製造の要となる経験豊富な技術者および経営スタッフを数名採用したという。新しい生産ラインで製造される最初の製品は2015年後半にGEヘルスケアに納品される予定。