Texas Instruments(TI)は、ADAS(先進運転支援システム)向け4チャネル内蔵ベースバンド・レシーバAFE(アナログ・フロントエンド)製品「AFE5401-Q1」を発表した。

同製品は、互いに独立した4チャネルを同時にモニタリングすることで、入力のレーダー信号から正確な方向を識別することが可能。これにより、車載レーダー・システムは、障害物の位置や、その移動状況、そして素早い対応の必要性などについて、インテリジェントな判定をくだすことが可能になるという。

また、各チャネルは25MSpsのサンプリング速度を実現しており、車載レーダーの設計者は、移動する障害物の位置と速度について、高いレベルの検出機能を実装することが可能だという。

さらに、レシーバ・チャネルあたり65mWの消費電力であるため、電力を増加させずに、システム内に、より多くのレーダー・レシーバ・チャネルを実装することが可能となっている。

なお、同製品は競合製品比でパッケージサイズを20%小型化した9mm角の64ピンQFNパッケージを採用。すでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は18.00ドル(参考価格)としている。

ADAS向けベースバンド・レシーバAFE製品「AFE5401-Q1」のパッケージイメージ