SCSKは6月7日、米TranseraCommunications(以下、Transera)のオペレーションパートナーとして、同社のコールセンター向けクラウドサービス「transera(トランセラ)」の日本国内での提供を開始すると発表した。

「transera」は、ACD(着信呼自動分配)、IVR(音声メニュー)、CTI(テレフォニー連携)、通話録音などのコールセンター機能をクラウド型で提供するサービスで、クラウドに仮想的なコールセンターシステムを構築することで高い拡張性を提供し、必要な機能を、必要な時に、必要な分だけ利用できるメンテナンスフリーなシステム構築を実現する。

「transera」のサービス構成

大規模工事や煩雑なインストール作業を行うことなく、短期間でのコールセンター構築が可能で、自社設備で運用する場合と比べ、初期投資を低減できる。また、機器やソフトウエアのメンテナンス、アップグレードが不要なため、メンテナンスフリーなシステム運用が可能。さらに、月々の利用席数に応じた月額課金モデルのため、顧客のニーズに合わせて「必要な時に、必要な分だけ」利用可能となり、繁忙期やイベントなど、一時的な増席が必要な場合でも安心して利用できるといった特長がある。

また、「transera」は、セールスフォースの「Service Cloud」との連携とし、Open CTI対応のエージェント・デスクトップをはじめ、クラウド間連携を強化した「Transera Call Center App for Salesforce」の新機能を7月より提供。本機能により、稼働状況モニタリング、コールフロー作成、レポーティングなど、スーパーバイザーの管理業務、コールセンター管理者の運用業務まで、「transera」の提供する各種機能を「Service Cloud」で行うことができるようになる。

「transera」の価格は、10席で利用契約期間が1年間の場合、月額11,550円/席(税別)から。