計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは6月3日、予測・予防メンテナンス市場への対応強化に向け、ハンドヘルド測定器製品群を拡充することを発表した。今回発表されたのは、ハンドヘルド型赤外線サーモグラフィ「U5855A TrueIR」1機種、「Agilent U1450A/60A シリーズ ハンドヘルド絶縁抵抗計」5機種、そしてリモートリンクソリューション2機種の合計8製品となっている。

ハンドヘルド型赤外線サーモグラフィ「U5855A TrueIR」は、同社と日本アビオニクスの技術協力により開発されたもので、アジレント独自の解像度向上技術「ファインレゾリューション」を用いることで、160×120ピクセルのディテクタ素子の解像度を、320×240ピクセル相当に高め、より詳細な画像の取得を可能としている。

ハンドヘルド型赤外線サーモグラフィ「U5855A TrueIR」の概要

ファインレゾリューション技術の概要

ハンドヘルド赤外線サーモグラフィ「U5855A TrueIR

また、温度分解能は0.07℃(30℃時)で温度範囲は+350℃、温度確度は±2℃or2%。となっている。

一方の絶縁抵抗計は、IP67等級の防塵防浸と3mの落下試験に耐える設計を施した測定器で、10V~1.1kVの範囲で1V刻みで測定電圧を調整可能なほか、4.5桁表示可能な有機ELマルチメータとしても利用可能なため、複数の測定器を持ち運ぶ必要性を低減できる。

また、PCやiOS/Androidなどの機器からワイヤレスで測定が可能なほか、自動レポート作成機能により、手書き入力による誤記を軽減することができるようになっている。

自動レポート作成機能をワイヤレス経由で活用することで、誤入力などのミスを低減しつつ、容易にデータを取得することが可能となる

測定電圧レンジが10V~1.1kVと広く、かつ1V刻みで設定が可能。また、マルチメータとしても利用することが可能

そしてリモートリンクソリューションは、Bluetooth(Class1)を用いることで、最大100m離れたところから測定値をモニタやデータロギングすることを可能とするもの。リモートロギングディスプレイ「U1115A」は同社の20機種以上のハンドヘルドマルチメータと絶縁抵抗計をサポートしており、最大4台同時にデータロギングし、モニタリングできる。また、アダプタ「U1117A」を用いると、既存のBluetooth Class2対応ソリューション「U1177A」をすでに保有しているユーザーでも100mまで通信距離を延長することが可能になるという。

最大100mまで通信距離が延長されたことにより、これまでモニタリングしづらかった箇所も測定することが可能となる。なお、乾電池による駆動のため、AC電源がない場所でも測定が可能だ

なお、価格はU5855Aが40万4332円(税別)、絶縁抵抗計が6万2127円(税別)から、となっている。受注・出荷ともにすでに開始しているという。