アンリツは5月27日、スペクトルアナライザ/シグナルアナライザ「MS2830A」およびベクトル信号発生器「MG3710A」が規格認証団体Wi-SUNアライアンスより、同アライアンスPHY規格の認証試験装置として認定されたことを発表した。

「MS2830A」はトップクラスの測定スピードを実現したスペクトラムアナライザ/シグナルアナライザで、ベクトル信号発生器「MG3710A」は、優れたRF性能とベースバンド機能を兼ね備えた汎用性の高い信号発生器である。

アンリツは、Wi-SUNアライアンスが開催する多数の相互接続試験イベントのすべてに試験装置サプライヤとして参加し、試験規格の策定とその検証に貢献するとともに認証試験装置としての成果と実績を積み重ねてきた。このような活動を経て、「MS2830A」と「MG3710A」が、同アライアンスが規定するPHYコンフォーマンス試験の全試験項目を実施可能な他、適正な試験結果を得られることが実証されたことにより、同アライアンス認定試験機関における審査を通過し、5月20日にPHY認証試験装置に認定された。また、Wi-SUN PHY自動測定ソフトウェア「MX705011A」を併用することにより、Wi-SUN ECHONETプロファイルおよびFANプロファイルのPHY規格適合性試験からTELEC T245技術基準適合証明試験まで、「MS2830A」と「MG3710A」による測定を自動化することができる。

アンリツは、Wi-SUNプロトコル試験に対応するWi-SUNプロトコルテストシステムやECHONET Lite認証試験に対応するHEMS認証支援シナリオパッケージなどを取り揃えており、スマートメータおよびHEMS向け通信方式の今後の主流として期待されるWi-SUNとECHONET Liteに対して、PHY層からアプリケーション層までのすべてレイヤに対して試験・測定ソリューションを提供していくとしている。

Wi-SUNアライアンスの認定を取得したアンリツの計測器