タニタは5月22日、直射日光が当たる屋外での利用も可能な黒球温度計を搭載した携帯型黒球式熱中症指数計「熱中アラーム TT-560」を2014年6月1日より発売すると発表した。

熱中症は、気温や湿度のほか、輻射熱も関係していることが知られているが、従来市販されている家庭向け熱中症指数計では黒球温度計を搭載していないため、計測ができないという課題があった。

今回、同社は業務用で用いられてきた黒球温度計を108mm×58mm×36mmに小型化することに成功。これにより、直射日光下の屋外でも正確に暑熱指数(WBGT)を計測することが可能となった。

また、屋内と屋外とではWBGTを求める計算式が異なるため、自動的に計測場所を判断し、最適な計算を実施する機能を搭載している。

計測・表示項目は、気温(℃)、湿度(%)、WBGT(℃)の3種類で、「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の4段階の熱中症予防指数を12のレベルバーで表示され、10分ごとに4種類の警告アラーム音が発せられる仕組みとなっている。

なお、発売は上述のとおり6月1日より、価格は5000円(税別)で、熱中症の発症リスクの高い高齢者や乳幼児のほか、炎天下で作業やスポーツをする人などを中心に年間4万台の販売を目指すとしている。

黒球温度計搭載により直射日光下の屋外でも計測が可能な携帯型黒球式熱中症指数計「熱中アラーム TT-560」