KDDI研究所は5月20日、基地局向けエントランス回線のトラヒックを50%削減できるデータ圧縮方式が、欧州電気通信標準化機構(ETSI)で仕様化が進められている基地局向け信号インタフェースの国際標準規格に採用されたと発表した。

この圧縮方式は、LTE-Advanced基地局間での高度な協調動作を可能とする「C-RAN構成」で、LTE-Advancedの信号品質を維持しつつトラヒックを削減できる。

「C-RAN構成」は、キャリアアグリゲーションなどのLTE-Advanced技術導入や、基地局間における高度な協調動作を有効に利用できるという。その一方、この構成では基地局向けエントランス回線のトラヒックが従来の約16倍に達することから、トラヒックの大幅な削減が課題となっていた。

なお、同方式はLTE-Advanced信号に加えてLTE信号にも適用できる。