LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

Llvmは2014年月日(米国時間)、「LLVM 3.5 Release Notes — LLVM 3.4 documentation」において次期メジャーアップグレードバージョンとなる「LLVM Compiler Infrastructure, release 3.5」に関する注目ポイントなどを伝えた。説明がある主な変更点などは次のとおり。

  • Linux/Sparc64およびFreeBSD/Sparc64においてLLVM Clangのセルフホスティングを実現
  • すべてのバックエンドをMC asmプリンターを使うように変更するとともに、MC oneのサポートを削除
  • アセンブラにおけるデバッグ機能の改善(行番号の扱いを改善)
  • インラインアセンブラの処理の改善
  • llvm-arにおけるIRファイルの扱いの改善

LLVMが比較的弱いとされる分野はx86/x64アーキテクチャ以外のアーキテクチャのサポートやデバッグ関連の機能、アセンブラ関連の機能とされている。LLVM 3.5ではこうした部分の開発が進むものとみられる。特にLinux/Sparc64およびFreeBSD/Sparc64のセルフホストが可能になったことは、LLVMにおけるSparc64対応のひとつのマイルストーンといえる。FreeBSDはLLVM Clangをデフォルトコンパイラとして採用しており、今後リリースされるバージョンではsparc64版のビルドにもLLVM Clangが使われるものとみられる。