ルネサス エレクトロニクスは4月21日、インドでの売り上げ拡大に向け、同社のシンガポール販売会社ルネサス エレクトロニクス・シンガポールの100%子会社として、インドのバンガロール市に「ルネサス エレクトロニクス・インド」を4月1日付で設立したと発表した。

これまでに同社は2010年から、ルネサス エレクトロニクス・シンガポールの営業支店としてバンガロール市、デリー市、ムンバイ市に拠点を設置しており、白物家電や自動車向けマイコンを中心に、インドの顧客へ製品の拡販活動や技術サポートを展開してきたが、今回の販売会社設立により、従来以上に顧客に密着した事業活動が可能になるとともにインドの他の地域も視野に入れてビジネスを拡大できるようになるとのことで、中でもターゲット市場向けにマイコンとアナログ半導体、パワー半導体を組み合わせたキット・ソリューションやリファレンスボードを提供することで開発期間の短縮を提案していく方針としている。

また、同社では、インド市場に特化したソリューションの開発チームを発足する計画で、第1弾として、自動二輪車市場にフォーカスしたソリューション開発に注力するとしているほか、将来的には産業および民生機器分野のソリューション開発も視野に入れる計画だとしている。