米アドビ システムズは8日、写真編集ソフト「Adobe Photoshop Lightroom」のiPad向けアプリ「Adobe Lightroom mobile」を、Adobe Creative Cloudで提供開始した。対応機器はiOS7を搭載したiPad 2以降の製品で、近日中にiPhone版も公開予定。利用にはデスクトップ版のAdobe Lightroom 5.4(Mac/Win)のインストールが必要となる。

「Adobe Lightroom mobile」

「Lightroom mobile」は、元の画像ファイルのデータを変更しない非破壊編集など、写真処理に不可欠な機能を搭載した写真編集アプリ。スマートフォンやタブレット端末の写真から、デジタル一眼レフカメラのRAW画像までを扱うことができる。スマートプレビュー機能を活用すれば、デスクトップの枠を超えた高度な写真編集を自由に行うことが可能だ。加えて、写真専用の強力な同期アーキテクチャにより、デスクトップ版とモバイル版は自動的に画像を同期する。Webブラウザで同期した画像を閲覧することもでき、オフライン時でも写真作業を可能とする「オフラインモード」も備える。

また、「Lightroom mobile」は、「Photoshop写真家向けプログラム」、「Creative Cloud」通常版(個人版、グループ版)、学生・教職員版で利用可能。「Photoshop写真家向けプログラム」は、写真家向けに限定したアプリケーションを低価格で提供するもので、「Photoshop CC」と「Lightroom 5」、20GBのクラウドストレージやクリエイター向けポートフォリオサイト「Behance ProSite」などを月額980円で利用できる。このプログラムは「Photoshop CS3」以降の製品所有者に向けたものだが、5月31日までの期間限定ですべてのユーザーが購入可能となっている。