東芝は3月24日、産業機器向け1チャネルDCブラシ付きモータ用ドライバ「TB67H303HG」を開発し、即日量産出荷を開始したと発表した。

産業機器向けのモータ駆動回路には大電流と高電圧が同時に要求されるが、大電流を流すと自己発熱量が大きくなるため、単独のICで回路を構成することが難しく、従来は複数のディスクリート半導体を組み合わせることで、発熱量を低減していた。

同製品は、最新世代の高耐圧アナログプロセスを用いることで0.2Ω以下のオン抵抗を実現。これにより、自己発熱量を従来製品比で約20%低減が可能となり、10Aの最大出力電流を実現しつつ、部品点数の削減や回路の簡素化が可能などを実現できるようになったとする。

また、従来のダイレクトPWMモードに加え、定電流PWMモードを選択することも可能なほか、過熱検出機能、過電流検出機能および低電圧検出機能を搭載しており、大電流モータ駆動の安全性を向上させることが可能になるとしている。

東芝の産業機器向け1チャネルDCブラシ付きモータ用ドライバ「TB67H303HG