エックスライトは、iOSやAndroid端末用のカラーマネジメント・アプリケーション「ColorTRUE」を発表した。同アプリはApp StoreおよびGoogle Playで配布されており、価格は無料。

iOS/Android端末用のカラーマネジメント・アプリケーション「ColorTRUE」

「ColorTRUE」は、タブレット端末やスマートフォンなどのキャリブレーションとプロファイル作成を行い、これらのモバイルデバイスで、より正確なカラーを表示するためのアプリケーション。近年普及の一途をたどっているモバイルデバイスでの発色確認を行いたい人向けの製品で、写真家、デザイナー、プリプレス分野などでの利用を想定している。

また、同アプリは同社の測色装置と併用するもので、対象となる端末にカスタム・ディスプレイ・プロファイルを作成する。対応機器は、iOS端末の場合は「ColorMunki Smile」、「ColorMunki Display」、「i1Display Pro」、「i1Photo Pro 2」。Android端末は「ColorMunki Display」、「i1Display Pro」となる。表示される指示に従って測色装置をタブレット端末またはスマートフォンにセットするだけで、自動的に測定を開始。プロファイルは同アプリのイメージギャラリーに表示される全てのイメージに適用され、カラーマネジメントされたデスクトップなどのモニターにより近いカラーでイメージをモバイルデバイスに表示する。

そのほか、同アプリには「イメージギャラリービューアー」機能が付属。同機能にはカラーマッチングを行うためのテクノロジー(カラーエンジン)が搭載されており、このビューアーで表示される写真にカラーマネジメントが適用される。これ以外にも、同アプリによって環境光の補正、プリンタープロファイルとレンダリングインテントを用いたソフトプルーフや、D65/D50/固有の白色点から白色点の選択を行うことが可能。ICCプロファイルと色空間(sRGB、Adobe RGB、ProPhoto RGB)を選択できる。キャリブレーション機能の切り替えに対応しているため、イメージの色再現精度の向上を確認することも可能だ。

加えて、サード・パーティーのアプリケーション開発者のために、「ColorTRUE Awareパートナープログラム」を用意する。iOSとAndroidはPC/Mac向けのOSとは異なり、システム全体に対するカラーマネジメント機能が備わっておらず、個別のアプリにカラープロファイルを適用する必要がある。そのため、ColorTRUEプロファイルに対する外部のアプリケーション開発者のアクセスが可能となり、独自のアプリケーションにカラーマネジメント機能を提供するソフトウェア開発キット(SDK)が今後提供される。詳細は「ColorTRUE Aware」のWebページを参照してほしい。