IDC Japanは3月11日、国内タブレット端末の2013年第4四半期(10~12月)、および2013年通年の出荷台数を発表した。2013年第4四半期の国内タブレット端末の出荷台数は、前年同期比21.5%増の223万台となり、四半期ベースでは初めて200万台超の出荷実績となった。

プラス成長の要因としては、アップル「iPad」シリーズの出荷好調や、NTTドコモのLTE対応Androidタブレット端末の販売好調、マイクロソフトのWindowsタブレット端末出荷数が急激に拡大した点が挙げられるという。

同四半期期におけるベンダー別出荷台数シェアは、「iPad Air」を中心として出荷台数を伸ばしているアップルが38.6%を獲得した。続いてGoogleの「Nexusシリーズ」を出荷しているASUSが15.4%のシェアを獲得して第2位、Windowsタブレット「Surface」シリーズの出荷数が増大したマイクロソフトが第3位となった。また、4G対応Android OS搭載の端末で出荷台数を伸ばしている富士通が、第4位にランクインしている。

2013年第4四半期国内タブレット端末出荷台数ベンダー別シェア

2013年のタブレット端末の出荷台数は、個人市場向けでは低価格帯モデルに限らずハイエンド端末の出荷も増加したこと、法人市場向けでは年間を通してiOS端末の買い替え需要とWi-Fi対応の新規需要が堅調であったことから、前年比67.2%増の743万台となった。

ベンダー別では、1年を通してiPadシリーズで高いシェアを維持したアップルが、シェア43.8%で第1位の座を維持している。第2位には、同年第4四半期のシェア順位と同様、ASUSが17.1%を獲得してランクイン。第3位以下の順位については僅差ながらも、Windows端末の出荷増でシェアを伸ばしたマイクロソフトがトップ3入りし、以下はAmazonとソニーが続く結果となっている。

2013年国内タブレット端末出荷台数ベンダー別シェア

今後の見通しに関して、IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューションシニアマーケットアナリストのの木村融人氏は、「2014年の上半期にNTTドコモがiPadの販売を開始すると見込んでおり、同市場におけるiOSの占有率はさらに上昇する可能性が高い。また法人市場においては、特に教育分野でタブレット需要が拡大していく可能性が高い」と述べている。