日本アビオニクスは3月6日、非冷却型赤外線サーモグラフィカメラとしては最高クラスの解像度となる最大120万画素(1280×960画素)を実現した高解像度赤外線サーモグラフィカメラ「InfReC R500シリーズ」を発表した。
同製品は、空間分解能を実際に高めることが可能な画像処理技術「複数枚超解像処理」機能をカメラに内蔵し、画素数を検出器の4倍となる120万画素に増幅して記録することが可能なほか、温度分解能は0.03℃@30℃、温度精度±1℃を実現しているため、電子部品などの研究開発分野をはじめ、高所となる橋梁などのコンクリート構造物や建築物外壁の剥離調査、電力設備の点検といったインフラ維持管理分野などでの活用が期待できるという。
また、10cmまで近接可能な標準レンズと「複数枚超解像処理」機能の組合せにより、オプションレンズが無くても最小空間分解能58μm相当(超解像モード撮影時)を実現している。
さらに、水平32°×垂直24°の視野角により、限られたスペースでも広い範囲を撮影でき、作業効率を向上させることが可能となっている。
なお、同製品は用途に応じて選べる3種類のモデルを用意。価格は、測定温度範囲-40~+2000℃/フル機能R&D用モデルの「R500Pro」が238万円、測定温度範囲-40~+500℃/設備診断用モデルの「R500」が198万円、そして測定温度範囲-40~+120℃/構造物診断用モデルの「R500S」が180万円となっている。