Google App Engine

Googleは2月27日(米国時間)、Google App Engineの最新版となる「Google App Engine 1.9.0」を公開した。「Google App Engine 1.9.0」ではモジュールAPIが導入された点が特に注目される。モジュールAPIを利用するアプリケーションは構成単位を論理的な単位に分割することができ、その分割ごとにパフォーマンスの設定、デプロイ、バージョン管理を実施できる。従来よりも細かい単位でパフォーマンス設定ができることから、費用対効果を高められる。

「Google App Engine 1.9.0」ではJava向けのMapReduceライブラリが導入された点も注目される。MapReduce ライブラリはこれまでPythonに対してのみ提供されてきたが、1.9.0以降はJavaでも試せるようになる。まだプレビューという位置づけになっているため本番環境での利用には検討が必要だが、試せるようになった点が注目される。

「Google App Engine 1.9.0」のもうひとつのポイントとして、PHP向けの環境が大きく改善されたことにも注目しておきたい。オートローディングの機能もサポートされ、従来よりもPHPアプリケーションの起動が高速化されている。またアクセスできるディレクトリを制限することで従来よりもセキュリティの強度が上がっている。