東京大学は2月18日、edXと大規模公開オンライン講座(MOOC)配信に関する協定を締結したことを発表した。
MOOC(Massive Open Online Course)は、だれでも無料で利用できるオンライン講座のコースを公開し、修了者に修了証を発行するサービス。ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学などでも提供している。
東大は2013年9月から、Coursera社のプラットフォームを利用して英語によるMOOC配信の実証実験を行ってきた。実験では村山 斉教授の「ビッグバンからダークエネルギーまで(From the Big Bang to Dark Energy)」と藤原 帰一教授の「戦争と平和の条件(Conditions of War and Peace)」という2つの講座を配信し、世界150ヵ国以上から8万人以上が登録、約5400人が修了している。
このほどのedXとの協定は、この取り組みをさらに発展させるためのもの。edXは、ハーバード大学とMITの出資によって2012年5月に設立されたNPOで、トップクラスの大学のオンライン講座を無料で学べる機会を提供するための事業活動を展開している。
東大はハーバード大学、MITと協力して近現代の日本に関する連携講座シリーズ「ビジュアライジング・ジャパン(Visualizing Japan)」を開発し、2014年秋から順次提供を開始するとしている。
連携講座シリーズでは、ハーバード大学からはアンドルー・ゴードン教授、MITからはジョン・ダワー教授が講座を担当する。また東大からは、吉見俊哉教授による「ビジュアライジング・ポストウォー・トーキョー Part 1・2(Visualizing Postwar Tokyo Part1・2)」の2講座を配信する予定となっている。