世界各国の選手が感動のドラマをうみだしてくれた五輪前半をプレイバック

8日に開会したソチ五輪も残すところあとわずか。これまでにも、既に多くの日本人選手が感動のドラマをうみだしてくれた。前回に引き続き、13日から18日までの名シーンを振り返るとともに、24日に迫る閉会式までの注目競技の日程を再度チェックしておこう(時間はすべて日本時間)。


【2月13日】
■女子ハーフパイプ、岡田良菜が5位入賞
12日に行われた男子部門で、平野歩夢選手と平岡卓選手が銀、銅メダルを獲得したことで話題となったハーフパイプ。女子の部門では、バンクーバー五輪にも出場し、ワールドカップで優勝したこともある岡田良菜(らな)選手が5位入賞。男女ともに存在感を示した。

■スピードスケート女子・小平奈緒、個人での初メダルならず
スピードスケート女子1000m決勝が行われ、500mで5位に入った小平奈緒選手は13位に終わった。前回バンクーバー五輪では団体パシュート(追い抜き)で銀メダルを獲得。今回は個人でのメダル獲得を目標に掲げていたが、世界の壁は厚かった。

羽生結弦、名実ともに日本男子フィギュア界のエースへ

【2月14日】
■フィギュアスケートの羽生結弦、ショートプログラムで世界初の100点超え
フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手が、国際スケート連盟の公認大会では初となるショートプログラム(SP)の100点超え(101.45)を達成した。安藤美姫さんらフィギュアスケート仲間もツイッターで「羽生くんうんまっっ!!!」と絶賛するほどの出来栄えだった。

【2月15日】
■羽生結弦が日本男子フィギュア界初となる金メダルを獲得
14日のSPに引き続き行われたフィギュアスケートの男子フリー。暫定1位だった羽生選手は、冒頭の4回転ジャンプを失敗するなどのミスもあったが、後半に巻き返して178.64をマーク。SPと合わせた得点は280.09だった。SPで2位につけていたパトリック・チャン選手(カナダ)はトータル275.62にとどまり、羽生選手の金メダルが確定した。なお、羽生選手のほかに出場していた町田樹選手は5位、高橋大輔選手は6位と、全員が入賞となった。

まさにレジェンド! 葛西紀明が日本人最年長メダリストに

【2月16日】
■ジャンプの男子ラージヒルで、葛西紀明が銀メダルを獲得
ジャンプノーマルヒルで8位だった葛西紀明選手。10日のブログで「腰もやっちまったし」と明かすなど、決して体調が万全ではなかったであろう中で、2本のジャンプをそろえて銀メダルを獲得した。優勝したカミル・ストッフ選手(ポーランド)との得点差は、わずか1.3。僅差で銀に泣いたものの、41歳でのメダルは冬季五輪の日本人最年長記録だ。「レジェンド(伝説)」のあだ名にふさわしい活躍を見せてくれた。

【2月18日】
■ジャンプの男子ラージヒル団体、日本は4大会ぶりに銅メダル
18日未明に行われたジャンプの男子ラージヒル団体には、葛西選手を含めた4人が出場。各選手が2本のジャンプを飛んでその合計得点を競うが、日本は1本目で3位につけた。2本目も着実に得点を重ねていき、最後は葛西選手の134mの大ジャンプでメダルを確定させた。日本は1998年の長野五輪以降、ジャンプでメダルを獲得できずにいたが、今大会では個人と団体で2個を獲得。「日の丸飛行隊」復活ののろしをあげた。

メダル濃厚な競技日程をチェック

【2月18日】【2月20日】
■ノルディック複合ラージヒル、個人&団体決勝
ラージヒル個人は、18日夜にジャンプとクロスカントリーが行われる予定。ノーマルヒル個人で銀メダルに輝いた渡部暁斗選手とその弟・善斗選手らの活躍、さらに荻原次晴氏のリアクションに注目したい。また、チームとしての総合力が試される団体はジャンプが20日17時~、クロスカントリーが20時開始予定だ。

【2月20日】【2月21日】
■フィギュアスケート女子シングル、SP&フリー
SP、フリーと2日間にわたって行われるフィギュアスケート女子シングル。自ら今大会を「集大成」と位置づけ、最後の五輪出場とされている浅田真央選手を筆頭に、バンクーバー五輪8位の鈴木明子選手、1月の四大陸選手権で優勝を飾った村上佳菜子選手と実力者が登場。2006年から2大会連続で女子フィギュアスケート勢はメダルを獲得しているだけに、今回もメダルの期待がかかる。SP、フリーともに0時から始まる見込みだ。