クラウドコンピューティングのプラットフォームを提供するモーフ・ラボは、クラウド関連のSI事業、オープンソースソフトウェア技術の教育事業を行う子会社であるアセアン・ラボを設立したと発表した。
また、モーフ・ラボの親会社である米Morphlabsが、製品のアーキテクチャを米国で開発する他、ユーザーインタフェース開発・QA・サポートをフィリピンの拠点で行い、ASEAN地域の顧客も抱えている実績を踏まえて、アセアン・ラボは、日本のIT関連企業のフィリピン、インドネシア、シンガポールなどをはじめとするASEAN地域進出を支援するコンサルティング事業も行う計画だ。
モーフ・ラボは、クラウド環境の構築・管理を製品化し、クラウド基盤ソフトウェア「mCloud (エム・クラウド)シリーズ」を提供している。「mCloudシリーズ」は、OpenStack、KVM、Nexenta、Zenoss、PuppetなどのOSS技術を活用し、クラウド型サービスを提供するiDC事業者や、SaaSを提供するISVなどが利用しやすいように、独自のRuby on Railsベースのユーザーインタフェースや運用・管理機能を組み合わせている。
アセアン・ラボは、教育事業、システムインテグレーション事業、 ASEAN地域への進出支援コンサルティング事業の3つの事業を展開する。
教育事業では、クラウド管理フレームワークであるOpenStackのトレーニングコースを、教育事業を展開するパートナー企業との協業により提供する。
このトレーニングコースは、ハンズオンに特化し、「OpenStack概要」コースから「OpenStackシステム管理1」コース、「OpenStackシステム管理2」コースまで体系化されており、合計5日間で概要から構築、設定・チューニング、トラブルシューティングまでがカバーされている。
システムインテグレーション事業では、クラウドシステム導入のコンサルティングから、システム設計、システム構築、運用設計などのインテグレーションサービスを提供。ASEAN地域への進出支援コンサルティング事業では、日本のIT関連企業が、フィリピンやインドネシアをはじめとするASEAN地域に進出する際に、コンサルティング、人材紹介などのサービスを提供する。