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ISCは「Completion of BIND 10 Initial Development Program delivers Basis of ISC Next Generation Nameserver Software」において、数年にわたって続けられた次世代ネームサーバソフトウェアフレームワーク「BIND 10」の初期開発プログラムが完了したことを伝えた。これは日本レジストリサービス(JPRS)などのスポンサーシップのもとで実施されたソフトウェア開発プログラム。次世代BINDとして今後普及することになるものとみられる。
「BIND 10」はこれまでのバージョンとは異なり一から書き直されたネームサーバ実装。5年間の開発期間を経て今回の初期開発プログラム完了へ至っている。「BIND 10」では異なるモジュールで拡張機能を個別に利用することができるほか、簡単な設定、解析を容易にするログ出力、コマンドラインやAPIを経由した統計情報の取得などの特徴がある。
ISCの報告によればこの数ヶ月の間でISCのWebサイトにおけるBIND 10のダウンロード数は全体の12%に到達したとしている。ダウンロード数は増加傾向にあるということから、今後普及していくことが予想される。BINDはネームサーバとして広く採用されており、次世代BINDのリリースは関心度が高い。BINDはセキュリティ脆弱性が報告されやすいソフトウェアでもあり、一から書き直された「BIND 10」がセキュリティ脆弱性に対してどのような傾向を見せるのか関心が集まる。