米Wall Street Journalの1月23日(現地時間)の報道によれば、米Appleは今年発売のiPhoneについて現行よりもディスプレイサイズの大きい、それぞれ4.5インチと5インチオーバーサイズの2種類の製品を検討しているという関係者の話を紹介している。両モデルともに金属ケースを採用し、同社が5cで採用したプラスチックケースは廃止される見込みだ。

次期iPhoneが現行の4インチよりも大型のディスプレイを採用するという噂はDisplaySearchなど複数のアナリストらがこれまでに予測しているが、今回のWSJの報道はその最新のものとなる。前述の通り、ディスプレイサイズに合わせて2種類のモデルが検討されており、さらに本体ケースは現行のフラッグシップモデルと同様の金属ベースのものが採用されるようだ。採用プロセッサやスペックなど、それ以外の特徴については不明だ。

またプラスチックケースが廃止されることにより、現行のiPhone 5cのラインは取り扱いが減少、または消滅へと向かう可能性が高くなっている。過去にも、iPhone 5cの需要の低さにより、5cの工場製造ラインを5s等へと転換していくという話も聞かれたほど、5cの製造計画は大幅に縮小されたとみられている。実際のところ、プラスチックケースが受け入れられなかったのか、あるいは型落ちにあたる製品をリフレッシュする形で出した廉価版というスタイルが受け入れられなかったのか、原因はいろいろ考えられるが、iPhone入手に積極的な層はハイエンドモデルを好む傾向にあり、Apple自身が廉価版戦略を見直した結果とみられる。