ロームは1月23日、電子機器に簡単に無線通信機能を搭載させることを可能とする同社の無線LANモジュールシリーズの1つとして、新たにアンテナ内蔵の超小型タイプ「BP3595」をラインアップに追加したことを発表した。
同製品は、IoTやM2Mの進展を見込んで開発されたもので、搭載部品の小型化および基板実装の工夫、高周波設計の見直しなど、構造の最適化を図ることで、従来品比で約47%のサイズダウンを実現(15.3mm×27.6mm)。これにより、今までスペース上の課題から無線LANを搭載できなかった機器などでも無線LANを搭載することが可能になるとしている。
また、従来製品で採用されたIEEE802.11b/g/n/i準拠やアンテナ内蔵、国内電波法認証取得済みなどの基本機能をそのまま継承しているため、機器開発者は複雑な無線モジュール設計などを行う手間を省くことができるようになっている。
対応しているホストインタフェースはUART(~921600bps)、SDIO ver2.00(High-Speedモード)、USB2.0(High-Speedモード)となっており、消費電流は連続送信時で300mA Typ.、受信時で200mA Typ.、スリープ時で1mA Typ.となっている。
なお、同製品はすでにサンプル価格6700円にて提供が開始されているほか、2014年1月からは月産3~5万個規模で量産が開始される計画。またネット商社を経由することで1個からでも購入が可能となっている。