キヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンは16日、インクジェットプリンタ「PIXUS」シリーズの新製品として、A3ノビ対応の「PIXUS iP8730」と「PIXUS iP6830」の2モデルを発表した。2月中旬より発売し、価格はオープン、参考としての直販価格は前者が30,240円、後者が26,040円。

A3ノビ機としては小型の本体を実現し、PIXUS iP8730は主にカジュアルな写真愛好家のプリントニーズに応えるモデル、PIXUS iP6830(PIXUS iX6530の後継)はビジネスユースを想定する。

PIXUS iP8730

PIXUS iP8730

PIXUS iP8730のインク構成は、染料シアン/マゼンタ/イエロー/ブラック/グレーおよび顔料ブラックの全6色独立インクタンク。最高印刷解像度は9,600×2,400dpi、最小インクドロップは1ピコリットル。総ノズル数は6,656ノズルで、シアン/マゼンタ/グレーが各1,536ノズル、イエロー/ブラックが各512ノズル、顔料ブラックが1,024ノズル。

最大用紙サイズはA3ノビで、給紙は後トレイ。給紙容量は普通紙で150枚、郵便はがきで40枚だ。A3やA3ノビに印刷するときも、後トレイに給紙できる(手差し給紙ではない)。自動両面印刷機能は持たないが、BD/DVD/CDレーベルプリントには対応している。印刷速度は、L判フチなし写真印刷が約30秒、A3ノビフチあり写真印刷が約120秒。L判フチなし印刷のコストは、大容量インクタンク使用時で約16.5円/1枚、標準インクタンク使用時で約22.9円/1枚。

BD/DVD/CDレーベルプリント

「PIXUS Print」アプリでスマートフォン/タブレットから印刷

インタフェースはUSB 2.0のほか、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(2.4GHz帯)を搭載する。デジタルカメラからの印刷機能「PictBridge(Wireless LAN)」に対応しており、同機能に対応した(同一ネットワーク内の)デジタルカメラから、PCレスで直接ワイヤレス印刷が可能だ。そのほか、スマートフォン/タブレット用の印刷アプリ「PIXUS Print」、Googleクラウドプリントに対応している。本体サイズは約W590×D331×H159mm、重量は約8.5g。

PIXUS iP6830

PIXUS iP6830

PIXUS iP6830のインク構成は、染料シアン/マゼンタ/イエロー/ブラックおよび顔料ブラックの全5色独立インクタンク。最高印刷解像度は9,600×2,400dpi、最小インクドロップは1ピコリットル。総ノズル数は5,120ノズルで、シアン/マゼンタが各1,536ノズル、イエロー/ブラックが各512ノズル、顔料ブラックが1,024ノズル。

BD/DVD/CDレーベルプリントと「PictBridge(Wireless LAN)」には対応していないが、インタフェースとして100BASE-TX対応有線LANを搭載している(USB 2.0とIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANも装備)。印刷速度はPIXUS iP8730と同等で、L判フチなし印刷のコストは、大容量インクタンク使用時で約15.1円/1枚、標準インクタンク使用時で約19.1円/1枚。本体サイズは約W584×D310×H159mm、重量は約8.1kg。

「PIXUS Print」アプリを使ったスマートフォン/タブレット印刷に対応