国立国会図書館は、絶版等の理由で入手困難となっている資料データを全国の公共図書館に提供する新サービス「図書館向けデジタル化資料送信サービス(図書館送信)」を、1月21日より開始すると発表した。

同館が提供するデジタル化資料(平成26年1月21日時点)

本サービスは平成24年の著作権法改正によって実現可能となったもの。これにより、これまで同館施設(東京本館、関西館、国際子ども図書館)内での利用に限られていたデジタル化資料が、最寄りの公共図書館など(国立国会図書館の承認を受けた図書館に限る)で利用できるようになる。

対象となるのは、同館がデジタル化した資料のうち、絶版等の理由で入手困難となっている資料。サービス開始時点では『人生読本』(武者小路実篤著/学芸社/昭和12年)や『オリンピック競技大会報告書.第18回(1964年東京)』(日本体育協会/平成40年)、『鹿児島県史.第1巻』(鹿児島県/昭和42年)、『東京大学経済学研究』(東京大学経済学研究会 1号~42号/昭和38年1月~平成11年)などを含む、約131万点が利用可能となる。

なお、利用図書館によっては閲覧に加えて、資料の複写(画面の印刷)に対応する場合もあるとのこと。本サービスに対応する図書館は順次拡大される予定とのことで(1月10日現在で17館)、最新情報は同館Webサイトで確認できる。