ライバルらの勢力が拡大する一方で、2013年もまたAppleは話題の中心に居続けた。なんだかんだで引き続き人気を博しているiPhoneにiPad、UIデザイン面で周囲に影響を与えたiOS 7、無料OSアップデートとなったOS X Mavericks、そしてデザイン面のインパクトは絶大なMac Proといった具合だ。CEOのTim Cook氏によれば、同社は2014年にも「いくつかのビッグプラン」を計画しているという。それはどういったものになるのだろうか?

このビッグプランに関する話は、Cook氏が現地時間日曜日の22日に従業員に宛てたメールの中で触れられている。このメールの内容を報じた9 to 5 Macによれば、2014年に向けた抱負の中で「some big plans that we think customers are going to love. (顧客がきっと気に入ってくれると思うような、いくつかのビッグプラン)」という表記があり、何かしら新しいことを期待させるようなものになっている。

同社は2013年初頭にも「exciting new product category」「more surprises」といったコメントで今年後半の新製品について期待を喚起させていたように、こうした表現を用いるのは別に珍しいことではない。実際にexcitingでsurpriseだったかは実際に個々人が感想を抱いているだろう。

例えば、人によっては「Apple版スマートウォッチ」のようなものを期待したかもしれないし、あるいは「TVに組み込まれたスタイルのApple TV」だと考えた人もいるかもしれない。その意味で、この2014年のビッグプランが本当に「ビッグ」なのかは、人によって違うだろうし、年の瀬に改めて振り返ってみる必要があるだろう。

なおCook氏のメールだが、全体としてはAppleが世間に貢献した役割をアピールするとともに、従業員らの業績を称えて鼓舞するものとなっている。フィリピンの台風被害への赤十字を通した貢献、アフリカで拡大するAIDS対策支援、そして雇用貢献では長らく政府関係者からプレッシャーをかけられ続けてきた米国での雇用をMac Pro製造の米テキサス州オースティン工場で実現したことなどもアピールポイントだ。もはや数ある技術企業の1つにすぎないといった時代は過ぎ、その行動が周囲に及ぼす影響も大きくなったいま、同社の次の一挙手一投足に注目が集まっている。