NECは12月19日、SDNを実現するOpenFlow対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」3製品を発売した。新製品は、初期導入コストを抑えたProgrammableFlow Controller(PFC)「UNIVERGE PF6800 ベーシック」、複数のコントローラを統合管理するソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator」(UNC)、ProgrammableFlow Switch(PFS)「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」の3つ。

UNIVERGE PF5220F-20S2XW

UNIVERGE PF6800ベーシックは、従来のPFC「UNIVERGE PF6800」の各種機能をオプションライセンス化し、必要な機能を選択するモデルにしたことで低価格を実現した。必要に応じて後から機能を追加可能で、初期導入コストを抑えたスモールスタートが可能である

UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinatorを導入することで、異なるPFCで管理しているVirtual Tenant Network(VTN)の一元管理や、異なるPFCにまたがるVTNを設定することが可能となる。これにより、より大規模なデータセンター・ネットワークや、複数拠点にまたがるネットワークを統合管理する場合などに適用領域が拡大される。データセンターをまたがった仮想ネットワークの構成管理などができるほか、パブリッククラウドとプライベートクラウドが連携する、ハイブリッドクラウド環境への応用も可能となる。

UNIVERGE PF5220F-20S2XWは、ギガビットの光インタフェースを22ポート搭載し、従来、ビル内でフロア間をまたがって接続する場合に必要であったメディアコンバータが不要となり、コストや設置スペースの削減が可能となる。エッジスイッチとして、中規模の企業ネットワークへの導入も容易だ。

NECによれば、データセンターや企業などにおいては、導入コストや運用コストの低減、セキュリティ・品質の向上、サーバ仮想化に加えネットワークも仮想化するなどのニーズが高まっており、今回のラインアップ拡充は、そうした領域でのSDNの適用領域を拡大し、より多くのユーザへのSDN導入を加速するものであるという。

価格はそれぞれ税別で、UNIVERGE PF6800 ベーシックが300万円から、UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinatorが500万円から、UNIVERGE PF5220F-20S2XWは241万円からとなっている。