富士通研究所は11日、外出先のスマートフォンやタブレットから自宅のPCに保存してあるファイルに1タップでアクセスできる技術を開発したと発表した。クラウドストレージやリモートデスクトップにおいて不便だったいくつかの課題を解決したという。
今回の開発の背景として、クラウドストレージには容量の制限があり、自宅のPCに保存してあるすべてのファイルをアップロードしておくが困難であることが一つ。そして、リモートデスクトップ接続では目的のファイルにたどり着くまで手順が多くかかりすぎるといった課題があった。
同社が開発した新技術では、スマート端末から目的のファイルのアイコンを1回タップするだけで、スリープ中の自宅のPCを自動的に起動して、そのファイルにアクセスすることが可能であるという。
また、スマートデバイスとPCを連携するこれまでのソリューションは、写真や音楽、動画向けのものが多かったが、新技術ではExcelやWordなどのOffice文書にも対応する見込みだ。同社は、この新技術を2014年度中に実用化し、PC、スマートフォン、タブレット製品に採用されることを目指している。