大ヒット曲「ヴォーグ」をめぐる裁判に勝訴したマドンナ (C)BANG Media International

マドンナが、1990年に発表した大ヒット曲「ヴォーグ」をめぐり、米レコード会社「VMG サルソウル」から著作権違反で訴えられていた裁判で勝訴した。

VMG側はこれまで、プロデューサーのロバート・"シェップ"・ペティボーンが、ザ・サルソウル・オーケストラが1976年に発表した「シカゴ・バス・ストップ」のリミックスナンバーとなる1983年の楽曲「ラブ・ブレイク」からホルンの音をサンプリングして、マドンナの「ヴォーグ」に無断使用したとして、今年初めから訴えを起こしていた。VMGはテクノロジーの進歩によってホルン音のサンプリングの証拠がつかめたと主張しているが、さらに問題をこじらせているのは、プロデューサーのロバートがサルソウル・オーケストラの「ラブ・ブレイク」のリミックスを手掛けた張本人でもあるという事実だった。

しかし、今回の判決で判事は「一般のリスナーはサンプリングかどうかを認識できないため、そのホルン音がサンプリングされたかどうかは問題ではない」と判断し、マドンナ側の実質勝訴の判決を下している。カリフォルニア州のビバリー・オコネル判事は「『シカゴ・バス・ストップ』『ラブ・ブレイク』『ヴォーグ』の3曲をそれぞれ聴きましたが、裁判所としては、著作権侵害の観点から質的にも量的にもサンプリングされた事実をリスナーが判断できる明らかな証拠はなく、また、それを認識することもないと判断しました。したがって、本件ではオリジナルの楽曲からのホルン音のサンプリングは事実上最小限、もしくはささいなものと判断します」と判決文を読み上げている。

これを受けて、マドンナとロバート側のリチャード・ブッシュ弁護士は「我々は本件の判決に満足しております。明白に正しい結果だと受けとめています」とコメントを発表している。

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