Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは11月14日、現在販売中の12ビットオシロスコープに16チャネルのミックスドシグナル機能を搭載した「HDO-MS」シリーズを発表した。

現在、複雑化が進む組み込みシステムでは、強力なミックスドシグナルのデバック機能を有するオシロスコープが不可欠となっている。同製品は、200MHz~1GHzの帯域幅を持ち、12.1型の大きなスクリーンにより、直感的な操作の他、16本のデジタルチャネルとアナログチャネルの組み合わせ、計測、解析、表示解析機能により、素早いデバックを実現している。さらに、アナログおよびデジタル信号のクロスパターントリガ、デジタルタイミング測定、パラレルパターン検索は、複雑な組み込み設計の迅速なデバッグツールとして最適という。この他、波形検索機能やシーケンスモード、レポート生成機能なども搭載する。また、広いダイナミックレンジと12ビットの垂直分解能が、スペクトル解析や電力測定ソフトウェアパッケージで最大限活用されている。

「HDO4000-MS」シリーズは、200MHz~1GHzの2/4チャネルモデル、25Mポイント/チャネルのメモリ(最大50Mポイント/インターリーブ)、2.5GS/秒のサンプリングレートを備えている。また、「HDO6000-MS」シリーズは、4チャネルモデルのみ提供され、2.5GS/秒のサンプルレート、最大250Mポイントのメモリを実現している。「HDO-MS」シリーズに搭載されているHD4096高精細技術は、高サンプルレートの12ビットA/Dコンバータ(ADC)、高いS/N比を有する増幅器、および低ノイズを実現している。同技術は、高サンプルレートと他のオシロスコープに比べ16倍以上の解像度で、1GHzまでの信号を捕捉して表示する高精度オシロスコープを可能にしている。

なお、価格は、「HDO4000-MS」シリーズが133万8000円(税別)から、「HDO6000-MS」シリーズが240万円(税別)からとなっている。

レクロイが現在販売中している12ビットオシロスコープに16チャネルのミックスドシグナル機能を搭載した「HDO-MS」シリーズ