香港初のLCC(格安航空会社)である香港エクスプレスは11月7日、国内では初となる東京(羽田)-香港線を就航。今後、11月14日にペナン線を、11月21日には羽田に続く大阪(関空)線を展開する。
アジア各地域の人気観光地を結ぶ
同社は10月27日に、タイ(チェンマイ、プーケット)、マレーシア(コタキナバル)、中国(昆明)、台湾(台北)のアジア5エリアに就航。アジア各地域の人気観光地を結ぶことで、主に中国本土内への接続路線を展開する香港航空と差別化を図っている。なお、香港エクスプレスは香港航空と姉妹航空会社であるが、経営陣や職員、運行管理の全てを分離・独立している。
羽田・関空から香港へは毎日運航。関空路線においては予定より4便増やし、週11便を運航させる。羽田便は、01:30羽田発・05:45香港着と19:05香港発00:30羽田着を毎日運航。関空便は、14:50関空発・18:15香港着、09:30香港発13:55関空着を毎日運航し、01:50関空発・05:15香港着、20:30香港発00:55関空着を月・木・金・土に運航する。早朝に香港へ着き、帰りも夜に香港を発つようになるため、丸1日使って観光を楽しむことができる。
片道1万2,700円、早朝から香港で遊べる
羽田-香港の通常価格は片道1万2,700円で、燃料サーチャージはかからない。関空-香港においても羽田路線同程度の価格を予定している。席は全てエコノミークラスであり、当面の間は座席指定料金は無料。足元が広い座席「Sweet seats」も設定しており、当日の空港チェックインカウンターでのみ申し込みができる(1席2,000円)。また、機内持ち込みは10kgまで無料となる。
機内では蒸し物の盛り合わせなどのミールやドリンクを有料で展開し、12月からは機内誌「UOマガジン」が登場。最新の観光スポットなどを紹介する。また、様々な免税品も機内で購入できる。
現在、香港エクスプレスはエアバスA320を5機所有しているが、2014年までには11機、2018年までには20機体制を計画。11月21日の関空就航で、同社は香港を基点に8都市を結ぶことになるが、2018年までには日本の主要都市も含めた100都市への運航を目指している。その一環として、2015年までに300人のキャビンクルーを新規雇用するという。
同社のCEOであるアンドリュー・コーウェン氏は、「これからの5年間で、LCCは市場の3分の1を占めるようになると考えています。東京就航は成田ではなく羽田を、また、関空もLCC専用の第2ターミナルではなく第1ターミナルを選んだのは、より多くの方にアクセスの良さや快適さを提供できれば、という想いからです。フルサービスキャリアよりも4程度安い価格に設定していますが、私たちは安全を最優先しています。家族や友人と気軽に香港旅を楽しんでもらえるよう、みなさまの旅をおもてなしいたします」とコメントした。