三越伊勢丹ホールディングスは6日、グループの百貨店などに入っているレストランで、メニュー表示と異なる食材を使用して料理を提供していたと発表した。

虚偽表示が行われていたのは、日本橋三越や新宿伊勢丹などの百貨店8店舗に入っている13レストラン、および関連会社の伊勢丹会館に入っている1レストランで、メニュー数は52。

このうち、府中伊勢丹の「桃源酒家」では、開店当初の1996年から、「芝海老」と表示しながら実際はバナメイエビを使用していた。また、仙台三越の「銀座トリコロール」では、2013年9月5日~2013年10月30日にかけて、マロンタルトの栗をフランス産と表示しながら実際はタルトの上に載せている渋皮栗に中国産を使用していた。

レストランメニュー 不適切表記一覧(出典:三越伊勢丹ホールディングス)

原因としては、「レストラン メニュー」表示に関して原材料にまで踏み込んだ確認が不十分だったことや、関連法令について、同社従業員およびレストラン運営会社従業員への教育・周知徹底が不足したことを挙げている。なお、当該店舗で食事をした人に対しては、利用状況を確認した上で代金を返金する。

同社は「このような事態を招いたことにつきまして、お客様をはじめ、多くの皆様に対して心からお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、従業員の再教育などを行い、再発防止に努めるとしている。