東京都・目黒区に、海や海洋生物をモチーフにした作品を制作する美術家・伊東昭義の美術館「伊東昭義美術館」がオープンした。入場料は大人800円、大学・高校生600円、小・中学生400円、65歳以上と5歳以下は無料。

「伊東昭義美術館」内のコルトンルーム

同館では、伊東が手がけた"海中に広がる命の美しさ"を表現した作品群を展示。大型の「コルトンボックス」(アクリル板を内側から光を当てて光らせる照明装置)を用いた「コルトンルーム」を併設し、光によって作品の鮮やかさをより一層際立て、光差す深海にいるような臨場感を演出しているという。

また、伊東が重視しているという「幼少期における美術作品とのふれあい」を実現するため、同館では常設展や企画展のほかに「子供の未来と環境」あるいは「教育と自然環境」に関するフォーラムやイベント、セミナーの招致・開催に加え、子ども向けのワークショップも随時開催する予定ということだ。

伊東昭義は、日本大学芸術学部美術学科(彫刻専攻)卒の美術家(彫刻家)・教育家・文筆家・美ら島沖縄大使。近年は、日本国内での個展だけでなく、アメリカ・フランス・イタリアなどの海外の国立ミュージアムでも個展を展開。写真をアートの文脈でデジタル加工した「写真美術」という手法で作品を制作している。