ヤフーは、「検索」と「3Dプリンタ」を組み合わせたコンセプトモデル「さわれる検索」の3Dデータならびにアプリケーションをオープン化すると発表した。さわれる検索は、音声検索したものを立体物として3Dプリントするプロジェクト。筑波大学附属視覚特別支援学校において、9月20日から10月31日まで実施された。

「さわれる検索」プロジェクトの様子

今回のプロジェクトでは、筑波大学附属視覚特別支援学校(盲学校)に通う視覚障害を持つ子供たちに、9月20日から10月31日までの約6週間で90個以上の"さわれる検索"を提供。合わせて、検索に利用する3Dデータを募集し、世界中から約240個の3Dデータを集めた。

「さわれる検索」マシンで立体化した検索ワード

同社は、さわれる検索の今後の展開として、作成した3Dデータならびにアプリケーションをオープン化することを決定した。3Dデータは、MakerBotの運営する3Dデータ共有コミュニティサイトThingiverseにアップロードし、だれでも無料でダウンロードできるようにする。また、さわれる検索のアプリケーションについては、ソースコード共有コミュニティサイトGitHubにてオープンソース化する。

さらに、さわれる検索で使用した「さわれる検索マシン」を筑波大学に寄贈。年度内は同大学から塙保己一(はなわ ほきいち)学園、横浜市立盲特別支援学校の2校への貸し出しが行われる。なお、これらの進捗についてはプロジェクトサイトにて随時報告する予定。