STMicroelectronicsは10月29日、スマートホームおよびスマートエネルギーなどのアプリケーション向けにSoC「ST2100 STreamPlug」を発表した。

同製品は、広く普及している有線・無線規格を利用したハイブリッドネットワークをサポートするため、電力線通信(PLC)機能、セキュリティ機能および各種周辺機能に高性能処理用サブシステムを組み合わせている。さらに、IEEE 1905.1に対応しているため、Ethernet、Wi-Fiおよびその他のネットワーク規格を新しいゲートウェイやハブ設計に統合することが可能。加えて、IEEE 1901 Broadband Powerlineによる接続性の他、HomePlug AV、HomePlug Green PHYなどの広く使用されているPLCプロトコルもサポートしている。

また、スマートホームソリューションを展開する台湾Tatungと共同開発したインテリジェント製品のポートフォリオを拡充するものであり、両社の協力を通して、TatungのGateway Oneホームネットワークハブやその他スマートエネルギー機器などの製品が生み出されているという。Gateway Oneは、Ethernet、WLAN、PLCおよびマルチメディア機器を統合するマルチベアラ型ホームネットワークを実現し、住宅のエネルギー効率、セキュリティ、快適性および利便性が改善する。集合住宅であっても、TatungのMeter BridgeおよびHome-Area Network(HAN) Bridgeを導入することで、スマートエネルギーアプリケーションのメリットを享受できると同時に、電力消費量や料金の課題にも対処できる。

「ST2100 STreamPlug」のうち、「M1i」および「M3」は、交流電源に接続された機器に電力管理とネットワーク接続性を同時に提供するインテリジェントな製品となっている。「M1i」は産業機器向けに最適化されており、「M3」はプラグイン電気自動車の充電器など一般消費者向け用途を想定している。

なお、パッケージは12mm角のTFBGA 373 BGA。現在、主要顧客向けに出荷を開始している。

STのスマートエネルギーアプリ向けSoC「ST2100 STreamPlug」