さくらインターネットは10月23日、仮想専用サーバサービス「さくらのVPS」の大規模サービスアップデートを実施し、ローカルネットワークと新コントロールパネルによる複数台対応、SSD上位プラン追加、東京リージョン開設、IPv6対応をスタートさせ、同日より提供開始すると発表した。

「さくらのVPS」は、Linuxカーネルに標準搭載の仮想化技術「KVM」を採用している仮想専用サーバサービス。

今回のサービスアップデートにより、ローカルネットワークを提供。ローカルネットワークは無料で利用可能で、最大10セグメントまでネットワークをつくることができる。ローカルネットワークに台数制限はなく、各サーバは3つのネットワークインタフェースをもつ。

また、ローカルネットワークの設定やサーバの一括管理ができる、新しいコントロールパネルを提供する。サーバメニューでは、利用中のVPSの一覧を見ることができ、複数のVPSを対象にサーバの起動、停止などの一括操作が可能となっている。そのほか、SSDプランに、メモリ容量8GB、16GBの上位プランが追加された。

新しいコントロールパネル(画面は開発中のもの)

今回、サーバ間の安全な通信が可能となるローカルネットワークと、複数台管理に対応した新コントロールパネルの提供により、「さくらのVPS」が複数台構成に対応した新しいサービスへと生まれ変わる。

同社はそのほか、石狩リージョン、大阪リージョンに加えて、3番目となる東京リージョンを開設。東京リージョンでは、HDDベースの全プランが利用できる。また、これまでは1G、2Gプランのみの提供だった石狩リージョンでも、4G、8Gプランの提供を開始する。

このほか、ネイティブIPv6による通信に対応。これまではトンネリング技術を用いたIPv6通信が可能だったが、今後はIPv6のみで通信が完結するネイティブでの通信ができるようになる。