スリーピングポッドは、同社が運営する京都府・京都市のデザイナーズカプセルホテル「ナインアワーズ(nine hours)」を閉店すると、同ホテルのFacebookページ上にて発表した。最終営業日は10月31日。

「ナインアワーズ」は、2009年12月に開業したカプセルホテル。プロダクトデザイナーの柴田文江がコンセプト/プロダクトデザインを手がけ、サイン・グラフィックデザインは「すみだ水族館」や「有楽町ロフト」など数々の施設のサインデザインを手がけてきた廣村正彰が担当、インテリアデザインにはインテリアデザイナーの中村隆秋が携わった。

また、同施設は、上述のデザイナーたちが作り上げたシンプルでスタイリッシュな環境、そして「1時間のシャワー+7時間の睡眠+1時間の身じたく=9h」というコンセプトに適した機能や宿泊プランを提供したことで従来のカプセルホテルという業態のイメージを大きく覆し、「グッドデザイン金賞」(2010年)などさまざまなデザイン賞を受賞した。

なお、同ホテルの閉店理由は「諸般の事情により、同社が運営することが不可能」になったためだという。11月以降の予約については、施設側からキャンセルする形になるとのことだ。

ちなみに、マイナビニュースでは、同施設のサインデザインを手がけた廣村正彰の「サインデザイン」に対する思いに迫るインタビューを掲載しているので、併せて参照してみてほしい。