ブロケード コミュニケーションズ システムズは10月4日、1Uのトップ・オブ・ラック・スイッチで、10/40GbE対応Brocade VDX 6740ファミリ(Brocade VDX 6740/6740-T)を発表した。すでに9月から提供が開始されている。

「Brocade VDX 6740-T」

Brocade VDX 6740は、48個の10GbE SFP+ポートと4個の40GbE QSFP+ポートを装備、Brocade 6740Tは48個の10GbE 10BASE-Tポートと4個の40GbE QSFP+ポートを装備する。また、32個のフレックス・ポート(ファイバーチャネル/イーサネット/FCoE)を備え、ダイナミック・バッファリングによる、24MBディープ・バッファを備えている。さらに、ASICレベルでOpenFlow 1.3をサポートするほか、10GbEおよび10GBASE-Tに対応する。価格は、米国では、15,995米ドルからだが、国内はオープンとなっている。なお、同製品は、48ポートを搭載するが、16ポート単位でライセンスを購入できる「ポート・オンデマンド・ライセンス」をサポートする。

Brocade VDX 6740/6740-T

Brocade VDX 6740/6740-Tでは、新たにVCS Virtual Fabricサポート。VCS Virtual Fabricは、VLANと同様の技術で、VLANの4094個の制限を排除し、8000まで拡張する。将来的には、1600万の論理ファブリックをサポートするという。

VCS Virtual Fabric

この処理は、ASIC上で処理されるため、この機能をサポートするのは、Brocade VDX 6740/6740-Tと、来年の3月に出荷される予定のVDX8770用 100GbEモジュールのみとなる。なお、この機能をソフトウェアのアップデートにより、2014年1月から提供される予定だ。

また、Brocade VDX 6740/6740-Tは、DBサーバ、ストレージ、フィアウォール、ロードバランサなど、既存のVMware VXLAN非対応ノートをブリッジして、VMware NSXと連携させる機能「Brocade VCS VLANゲートウェイ」機能も追加された(2014年1月よりサポート予定)。

「Brocade VCS VLANゲートウェイ」

Brocade Vyatta 5600 vRouterも発表

また、同社は10月3日、ソフトウェアとして提供される新しい仮想ルータ製品、「Brocade Vyatta 5600 vRouter」も発表した。同製品は、ルーティング、ステートフルファイアウォール、IPsec VPNなどの機能を提供する。

Brocade Vyatta 5600 vRouterは、コントロールプレーンとフォワーディングプレーンを完全に分離し、それぞれをインテル CPUのコアに割り当てることができるため、高速化を実現。同社によれば、競合仮想ルータ製品と比べて最大40倍高い性能を実現するという。

Brocade Vyatta 5600 vRouterのアーキテクチャ

同社では、BGPルーティング、ACLオフロード、BGPルート・リフレクター、およびその他の使用事例を想定しているという。