10月1日~5日まで千葉県・幕張メッセで開催されているCEATEC JAPAN 2013。インテルブースでは、PCなどに搭載されている前面カメラを利用した3次元認識ゲームのデモを行っていた。

「インテルパーセプチャル・コンピューティング」と呼ばれるこの技術は、2つのカメラを利用して対象となる人間の位置を3次元で把握。前後の認識を行うことで、ゲームや教育分野での応用が期待されている。

MicrosoftのKinectと同じ原理で物体のキャプチャリングを行っているが、「Kinectとは違い、PCに搭載されているレベルのカメラで前後位置を把握できるため、狭いと言われている日本の住環境でも十分に3D認識ができ、ゲームを楽しむことができる」(説明員)という。

インテルではSDKを提供しているため、今後PC向けに同技術を活用したゲームが広がる可能性がある。ほかにも、ベンチャー企業・SHIKUMI DESIGNが提供する3次元認識ソリューションをブース中央でデモンストレーションしていた。ブース中央で説明員の女性が動き回ることで、身体に火が付くエフェクトがかかる仕組み。同社では、ほかにも様々な"仕掛け"を用意しており、音楽を演奏できるアプリも展示している。

SHIKUMI DESIGNのデモ

また、スマートデバイス向けOSで"第3のOS"として期待されている「Tizen」の車載機器向けプラットフォーム「Tizen IVI」のソリューション展示も行われている。ゼンリンデータコムでは「新しいConnected Car Experience」として、次世代型カーナビゲーションシステムを展示していた。

リッチなスマートOSを採用すると共に、インテルCPUを搭載したプラットフォームでハイクオリティなカーナビゲーションシステムを構築。デモでは、ナビゲーション中の街にあるビルを音楽のサウンドゲージに見立てることで、街全体が鼓動するかのような表示を行っていた。

このように、街全体が音楽に合わせ動いている

同プラットフォームが立ち上がるのは「早くても1年程度」(説明員)とのことで、新時代のカーナビを体験するためにはもう少し時間がかかりそうだ。