バニラ・エアの機体と制服デザイン。中央は石井知祥代表取締役社長

ANAホールディングスが100%出資するLCC(格安航空会社)の「バニラ・エア」(所在地:千葉県成田市)は9月30日、12月20日の就航に先立ち、機体デザインやフライトアテンダント・ゲストサービス、価格などの商品設定を発表した。

社員400名の声を反映したデザイン

同社は6月25日にエアアジアとの合弁関係を解消し、11月1日からレジャー・リゾート路線に特化したバニラ・エアとして生まれ変わる。機体は太陽をイメージさせるイエローをメインに、空と海を髣髴(ほうふつ)させるブルーを差し入れたデザインを採用。また、軽やかに花開いたようなロゴマークを展開することで、旅の高揚感を演出している。

鮮やかなブルーが印象的

国内2路線、国際2路線を段階的に展開

制服は機体デザインと調和を図り、鮮やかなブルーを基調にポイントカラーとしてイエローを使用。利便性の高いポケットや、耐久性・伸縮性の高いストレッチ素材などは、社員400名の声を形にしてデザインされている。「華やかさ」「個性美」を展開していたエアアジア・ジャパンを改め、「清楚さ」「シンプルさ」を打ち出している。

通常運賃は片道5,500円~

12月20日からは成田国際空港を拠点に、国内線は沖縄(那覇)と札幌(新千歳)に、国際線は台北(桃園)とソウル(仁川)に、段階的に就航する。エアアジア・ジャパン時との異なる展開としては、20kgまでの荷物の預け料金が無料、4人以上の同時予約で割引になる「みんなで割」の新設、また、予約変更・購入が搭乗直前まで可能、などのサービスを展開する。

通常運賃として、「コミコミバニラ」とそれを2,500円割り引いた「シンプルバニラ」を展開。成田-札幌は5,500円~、成田-ソウルは8,000円~となる。また、セールとして「わくわくバニラ」も随時展開する予定となっている。航空券の発売は、は11月1日12時より開始される。

通常運賃は「コミコミバニラ」「シンプルバニラ」の2種類

同社の石井知祥代表取締役社長は、「制服の決定からサービス内容、ブランドキーワードに至るまで、全社員約400人から意見を求めて決定してきた点で、当社は『全社員が作ってきた会社』です。現在、Facebookを通じて一般の方より、当社で実現してほしいことを募集しており、既に1,000件以上の声が届いています。中には『他のLCCではやっていないことをしてほしい』というものや、『バニラアイスが食べたい』というご意見もあります。安心・安全を第一に、洗礼された親しみやすいエアラインとして展開して期待と思っておりますので、今後の展開に期待していただきたい」とコメントした。