アスクは26日、Thermaltake製CPUクーラーにおける、TDP220WのAMD FXシリーズへの対応状況を発表した。動作検証の結果、CPUのヒートスプレッダ中央部分の温度がAMDの指定温度である57度以下を維持できる製品を「メーカー動作保証製品」、70度以下となる製品を「メーカー動作確認済製品」として認めるという。
動作検証はベースクロック4.4GHz、ブーストクロック4.7GHzのAMD FX-9370を用いて、通常使用とは異なる全8コア/CPU使用率100%という環境を作成してテストを行った。
この結果、AMDの指定温度である57度以下を維持できる「メーカー動作保証製品」として認められたのが、TDP250W対応空冷クーラー「Frio Extreme」と240mmの大型ラジエーターを持つ水冷クーラー「Water 3.0 Extreme」の2製品。ただし、マザーボード冷却用のサイドケースファンなどを併用することが推奨されている。
一方、70度以下となる「メーカー動作確認済製品」として認められたのは、TDP230W対応空冷クーラー「NIC C5」、TDP220W対応空冷クーラー「NIC C4」、DIY水冷キット「Bigwater 760 Pro」、TDP240W対応空冷クーラー「Frio OCK」、TDP230W対応空冷クーラー「Frio Advanced」の5製品。DIY水冷キット「Bigwater 760 Pro」についてはチップセットが高温になるため別途冷却が必要になる。
なお、「メーカー動作確認済製品」でも、インターネットや動画視聴といった通常使用であれば動作に問題ないが、8コアすべてを用いた連続使用では動作温度が高温になるため、ゲームや映像編集など長時間にわたって高い負荷をかける場合には「動作保証製品」を利用する必要があるとしている。