Maxim Integratedは9月25日(米国時間)、オクタル(8回路)超音波トランシーバ「MAX2082」を発表した。

同製品は8チャネルの3レベル200VパルサーとT/Rスイッチ、オクタルA/Dコンバータ(ADC)、オクタルLNA、オクタルVGA、CWミキサ、アンチエイリアスフィルタ、および結合コンデンサを1パッケージに集積したもので、これにより、従来のソリューション比で基板スペースを40%、消費電力を30%低減することが可能だという。また、従来設計では、一般的な例として128チャネルの場合それぞれに対応するT/Rスイッチのみでも9つ以上の部品が必要であったが、同製品を用いることで、そうした多くのディスクリート部品を削減することが可能で、部品コストの低減も図ることができるようになるという。

さらに、2.8dBのノイズ指数(RIN=RS=200Ω時)およびSN比76dBFSのダイナミックレンジレシーバ(fIN=帯域幅5MHzおよび2MHz時)によってシステム感度および画質を向上されることが可能であり、より小型かつ高精度な超音波診断装置を開発することができるようになると同社では説明している。

なお、同製品の単価は1000個以上時で70.00ドル(FOB USA)となっている。

Maximのオクタル超音波トランシーバ「MAX2082」の利用イメージ