Texas Instruments(TI)は9月25日、WPC 1.1仕様をサポートする次世代ワイヤレスパワー伝送IC「bq500212A」を発表した。

同製品は、部品点数を競合製品に比べて1/3に低減することが可能で、必要な基幹部品はPower Stage IC「CSD97376」2点を含めた5点で済むという。また、独自のDynamic Power Limit技術により、USBポートと低電力電源アダプタの両方が使用可能。スタンバイモードでは、充電パッド上にレシーバがない状態で、スタンバイ時消費電力が100mW未満、レシーバの充電完了時の消費電力が50mW未満となっている。

さらに、ハイブリッドキャパシタ方式によって、COGキャパシタのみに依存せず、X7RとCOGのいずれのキャパシタも使用可能なことから、システムのBOMコストの低減が可能。この他、WPC 1.1仕様に規定されたForeign Object Detection(異物検出)機能の搭載により、アルゴリズムとエラー検出精度を向上させている。これらにより、USBポートまたは5Vの電源アダプタを電源とするWPC Qi標準準拠のワイヤレス充電パッドや充電ステーションの開発期間を短縮できると同社では説明している。

なお、パッケージは7mm角の48ピンQFN。価格は1000個受注時で2.78ドル。すでに量産出荷を開始している。

TIのWPC 1.1仕様をサポートした次世代ワイヤレスパワー伝送IC「bq500212A」