Appleが24日に第4世代Coreを搭載した新しいiMacを発表したが、その分解レポートを米iFixitが公開した。21.5インチモデルはストレージ・アップグレードの可能性が広がったものの、CPUの交換が不可能になった。27インチモデルは、引き続きユーザーによるアップグレードの余地が残されている。

iFixitが入手した21.5インチモデルには、内部に2つの大きな変更があった。1つはFusion Driveを搭載していないベースモデルで、PCIe SSDスロットが利用できる状態で残されていること。前モデルでは、このスロットがふさがれていてストレージのアップグレードに使えなかった。もう一つは、逆にアップグレードの可能性を狭める変更だ。アルミ筐体のiMacで初めてCPUがロジックボードに組み込まれ、ユーザーによるCPUの交換が不可能になった。

21.5インチモデルの修理可能スコアは2点(10点満点)だ。RAMやストレージを増設できるものの、そのためには接着されたディスプレイを外さなければならない。しかも、RAMなどはロジックボードの裏側にあるため、交換・増設のためにほぼ完全に分解しなければならない。

小さなピザカッターのようなツールで、接着されたディスプレイを取り外す

21.5インチのベースモデルにPCIe空きスロット

27インチモデルもディスプレイが接着されているものの、ディスプレイを外すことなく背面のカバーを外してメモリースロットにアクセスできる。ユーザーによるメモリーの交換・増設が可能だ。またCPUも組み込みではなく、引き続き交換可能になっており、iFixitは27インチモデルの修理可能スコアを5点(10点満点)としている。

新型iMac 27インチモデル

なお新型iMacはIEEE802.11ac無線LANをサポートするが、MacBook Airと同じBroadcomのBCM4360を搭載する。