OpenZFS

9月17日(米国時間)、新しいプロジェクト「OpenZFS」が発表された。ZFSプロジェクトの正式な後継プロジェクトとされている。オープンソースでのZFS開発は現在も活発に続けられており、この取り組みに正式な名称をつけた形になった。発足時メンバーはFreeBSD、Mac OS X、illumos、Linuxなどのコミュニティで構成されており、ZFSのオリジナル開発者のひとりであるMatt Ahrens氏も参加している。

OpenZFSの取り組みはファイルシステムの互換性を保つ上で重要。現在オープンソース版のZFSはOmniOS (illumos)、FreeBSD、Mac OS XおよびFreeBSDカーネルを採用したディストリビューションであるTrueNAS、FreeNAS、PC-BSD、Debian GNU/kFreeBSD、Gentoo/FreeBSD、Arch FreeBSDなどで使用できる。特にOmniOS (illumos)とFreeBSDのZFS実装の互換性を保つことが、これらオペレーティングシステム間でファイルシステムデータの相互転送を実施する上で重要になる。

ZFSはストレージにおいて利用されることが多いファイルシステム。ボリューム管理とファイルシステム管理の双方を備えており、動的にディスクを追加したりより細かくファイルシステムを分割してファイルシステムごとに機能を変更するといったことができる。大規模システム向けのストレージアプライアンスでも活用されており、OpenZFSの発足は多くの関係者に良い影響を与えるものとみられる。