PCやスマートフォンで、普段何気なく閲覧しているさまざまなWebサイト。マイナビニュースもその中のひとつですが、外国の人たちから見ると、日本のWebデザインは特別に見えるようです。今回は、「日本のWebデザイン」について、日本に住む外国人20人にその印象を聞いてみました。
■きれいだと思う。(チュニジア/40代後半/男性)
■繊細で、配色が綺麗(インドネシア/40代前半/女性)
■可愛い系が多いと思います。(中国/20代後半/女性)
日本のWebサイトの全体的な印象として、「繊細」、「きれい」、「可愛い」などの意見が。細やかに計算されたデザインや、日本独特の"カワイイ"テイストのデザインについて、好意的な声が寄せられました。
■色とフォントが派手すぎて、大人向けのサイトでもキャラクターがいるなど、ブラジル人の視点からみたら、最悪のデザインです!(ブラジル/30代後半/男性)
■派手ですが、文字が小さすぎるので、読むのは大変です。(ギリシャ/30代前半/男性)
■とても派手で、目移りがするほど鮮やかですが、必要な情報が探し出しにくい場合が多いです。(ロシア/20代後半/女性)
しかし、上記のような「日本のWebデザインは派手」という意見もありました。趣向を凝らした演出が、かえって読みやすさや検索のしやすさを損ねているように感じられることもあるようです。
また、ブラジルの男性の「キャラクターは子ども向けのもの」だという趣旨の発言は、特に日本との違いを感じさせますね。日本では近年、「ゆるキャラ」、「ご当地キャラ」などが多く作られ老若男女問わず受け入れられていますが、そんな"キャラクター大国・日本"に違和感を持つ人もいるようです。
■企業のホームページはかなり工夫されているものが多い印象がありますが(最近たまたま目にしたチキンラーメンとお菓子のカールのHPも)、政府関係のホームページは単調な感じがしてしまいます。(ドイツ/30代後半/男性)
■Flashを使いすぎる。(アメリカ/30代後半/男性)
全体の印象ではなく、具体的な例を挙げてくれているコメントです。ドイツの男性からは、企業のWebサイトに比べて、政府関係のWebサイトが単調だという指摘がありますが、確かに官公庁のWebはかなりビジュアル面では抑えめで、多くのテキストリンクで構成されているため、着目すべき点が分かりにくいのかもしれません。
また、アメリカの男性からは「Flashを使いすぎる」という指摘もあります。少ない工数で華やかな演出ができるFlashは魅力的な反面、ロード時間の発生や、iPhone/iPadでの閲覧性の低さなど、見る人に不便を感じさせる面もあるのかもしれません。
■とても見やすくて分かりやすくて検索しやすい。(台湾/40代前半/男性)
■リンクがいっぱいあって使いやすい。(ペルー/40代前半/女性)
■とても実用的。デザイン性に優れていることよりも、使いやすいことが魅力的だと感じます。(オランダ/30代前半/男性)
■分かりやすい。使いやすい。(タイ/30代後半/女性)
■シンプルで分かりやすい、ただ英語ページはほとんどない。(イラン/20代前半/女性)
そして、最も多く寄せられた共通の意見は「分かりやすい」、「使いやすい」といった実用面に関するもの。多様な情報を掲載するWebサイトの実用性が高いという評価は素直に嬉しいものですね。
ただ、イランの女性がわかりやすさを評価しつつも、「英語ページはほとんどない」と指摘していることについては考えさせられます。Webサイトにはどの国からでもアクセスできるのが強みではありますが、現状は日本語のみのWebサイトがほとんど。翻訳の難しさなど壁はありますが、五輪開催などの時勢を受けて、他国からのアクセスに備えたグローバル化が必要になりそうです。