米調査会社comScoreが毎月発表している米Webサイトランキング「Top 50 U.S. Web Properties」で、7月の米国におけるWebサイトのユニークビジター数でYahoo!がGoogleを抑えてトップになった。Yahoo!の1位は2011年5月以来。

7月のYahoo!のビジター数は1億9656万人。2位のGoogleは1億9225万人で、差は2%に相当する431万人だった。以下は過去3カ月のトップ5と、それらのユニークビジター数(単位は千)だ。

7月 6月 5月
1位 Yahoo! (196,564) Google (192,590) Google (193,518)
2位 Google (192,251) Yahoo! (188,727) Yahoo! (192,851)
3位 Microsoft (179,595) Microsoft (174,998) Microsoft (175,100)
4位 Facebook(142,266) Facebook(144,659) Facebook(144,575)
5位 AOL (117,395) AOL (113,352) AOL (118,676)

Yahoo!のビジター数には6月に買収を完了させたTumblrのビジター数が含まれていない (Tumblr.comは3836万人で28位)。企業買収の結果ではなく、Yahoo.com、Flickr、Yahoo! News、Yahoo! Financeといった既存のYahoo!サイトのトラフィックでトップに立った形だ。

Yahoo!は今年2月にホーム画面を刷新、5月にはFlickrのサービスプランをより無料で使いやすいものに改め、6月に検索ページをリニューアルした。1年前の2012年7月のcomScoreのランキングでYahoo!は3位(ビジター数: 1億6258万人)だったが、CEOのMarissa Mayer氏が進めてきた改革の成果が現れ始めてトップのGoogleに迫り、ここ数カ月は僅差の2位につけていた。

Googleのビジター数が6月から横ばいであるのに対してYahoo!は4%増。このままYahoo!が差を広げられるかが今後の注目点の1つになる。ただし、comScoreのランキングはパソコン向けサイトのみで、モバイルが含まれていない。Googleがモバイルに軸足を移しつつあるのに対して、Yahoo!はモバイルへの移行が遅れており、現状ではまだYahoo!はGoogleの背中を追う立場であると見られている。

comScoreによると、米国では9月に学校の新年度が始まるため、その準備で7月にファッション/アクセサリー関連のサイト、文房具を扱うサイト、クーポンサイトなどのビジター数が伸びた。