三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は、ビートコミュニケーションが提供する社内SNSシステム導入し、2013年7月29日より全役職員による利用を開始したことを発表した。

MURCは、東京・名古屋・大阪に拠点を構える総合シンクタンクとして、専門性の高いコンサルタント・研究員が国内外の経営コンサルティングや官公庁の調査受託・政策研究、マクロ経済調査などを行っている。

SNSを活用した社内コミュニケーションは、役職員それぞれの相互理解や交流を促すとともに、個々が有する専門性を探しやすくしたり、社内の専門家のつながりを円滑化したりするものだ。それによって、求めているナレッジがすばやく得られるだけでなく、創発的なつながりによるイノベーションや新たな価値創造が生じることが期待される。

MURCでは、社内SNSの導入によって、地域、組織、専門性、職位などによる垣根を越え、会社全体で気軽なコミュニケーション環境が実現することを目指すとのことだ。また中長期的には、自由なコミュニケーションから生じたナレッジが検索可能な形でデータベース化され、個々の業務を効率化させるプラットフォームとして機能させることも目標とするという。

同社 革新創造センターの酒井洋彰氏によれば、社内SNSの導入にあたり、トライアルを実施してアンケート調査を行ったという。その結果、6割を超える社員が「SNSは有用、導入してほしい」と回答、かなり前向きな意見を得ることができた。

社内SNSを導入する前に実施したアンケート結果

酒井氏は、さらに製品を選定する際に、社員のコミュニケーションを促進させるインタフェースが搭載されていること、ナレッジを蓄積して共有できること、外部からの安全にアクセスできることなど、厳しい基準を設けた。

MURCが社内SNSに求めた機能

その結果として選ばれたビートコミュニケーションのソリューションは、MURC内で「THiNK」という愛称を付けられ、積極的に活用中であるという。この名称には「(1)Think Tank(シンクタンク)」「(2)人と人のつながり(形象的に「i」は人に見えるため)」「(3)Sync(コミュニケーションによる同期)」という意味が込められているそうだ。