マイケル・ジャクソンから、自身の楽曲の版権を取り戻す計画を立てているというポール・マッカートニー。右は現在の妻ナンシー・シェベル (C)BANG Media International

ポール・マッカートニーが、故マイケル・ジャクソンに所有権が移ってしまっている自身の楽曲の版権を取り戻す計画を立てているという。

30年前に自らの複数の楽曲権利がマイケルの元に移ってしまったことがきっかけでマイケルと不仲に陥っていたポール。アメリカの1976年著作権法の下では、1978年以前に制作されたコンテンツの著作権は56年後に作曲家の元に戻ることが規定されていることから、権利奪還を計画しているらしい。

5年後から楽曲のロイヤルティー収入やライセンス収入がポールの元に入ってくることになり、その後も毎年ごとに複数の版権を取り戻すことができるため、現在71歳のポールは2026年にはザ・ビートルズのバックカタログの大半の権利を再び手にすることになる。

1983年にはヒット曲「セイ・セイ・セイ」でコラボを経験したこともあるポールとマイケルだが、その後マイケルがソニー・レコードの契約でポールに競り勝ち、ビートルズ楽曲の版権を3,100万ポンド(約47億円)で落札したことで2人は犬猿の仲になってしまった経緯がある。ある関係者は英ザ・サン紙に次のように話している。

「ポールは長い間にわたって憤慨してましたよ。若干、公私混同ですかね。まあ、でもこれからは自分の元に本来あるべき権利を取り戻すと思いますよ」

将来を見据えたポールだが、以前にはあまりにも長く音楽業界にいるため、時にステージ上で集中力がなくなることがあるとQ誌に語っていた。「正直怖いよ。だって、たまにショーの最中に突然、目が覚めた感じになって、『集中しろ! 目の前に観客がいるんだからな!』って自分に言い聞かせることもあるんだからね」

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